概要
- 配置できる場所
-
- 上記カテゴリーの要素が置ける場所。
- 内容モデル
- 属性
-
- グローバル属性
cite
→引用元を示すURL。すべてのユーザーが当該URLに容易にアクセスできるわけではないので、引用元の明示にはならない。
- HTML構文におけるタグの省略
-
- 省略不可。
- 視覚系ブラウザのデフォルトとして期待されるCSS
-
q::before {content: open-quote;} q::after {content: close-quote;}
なお、CSS Generated Content Module Level 3によれば、引用符のデフォルトは{
quotes: auto;
}と規定されているので、ユーザーエージェントが自動的に引用符を決める。おおむね言語の種類(英語とか日本語とか)から判定しているようだ。
- ユーザーエージェントに対する特記事項
-
- 何らかの形で
cite
属性値で示されるURLへのアクセスを可能としてもよい。
- 何らかの形で
- 意味・用法
-
引用されたPhrasing contentを表す。
(引用符のような)引用句読点は、
q
要素の直前、直後又は内部に現れてはならない。これらは、ユーザーエージェントによってレンダリング時に挿入される。引用文をマークアップするための
q
要素の使用は完全に任意である。q
要素を使用することなく、引用文を明示的に(引用符のような)引用句読点で囲うことで引用を表すことは、同じく正しい。引用符を表示させたいがためだけに、引用文でないテキストに
q
要素を使用してはならない。
私見・補足
Phrasing contentレベルでの引用を表す。
引用符は、ブラウザ等によって勝手に入れられるはず。だけど、怪しいブラウザはあるかも。
Flow contentレベルでの引用を表す場合は、blockquote
要素を用いること。
会話文にq
要素を用いてよいのは、それが引用である場合に限られる。引用でない会話文にq
要素を用いてはならない。
表示確認
- ソース
-
Aさんは、その著書中に<q>これは引用文だよ。</q>と書いている。
- 表示結果
-
Aさんは、その著書中に
これは引用文だよ。
と書いている。
なお、このページのhtml
要素のlang
属性値は、ja
である。
上記のデフォルトスタイルに基づく引用符が表示されないブラウザもあるようだ。