概要
- カテゴリー
- 配置できる場所
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- 上記カテゴリーの要素が置ける場所。
- 内容モデル
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- Transparent。未対応ブラウザ向けに、代替コンテンツか代替テキストか最低でも説明テキスト等を入れる。
- 属性
- HTML構文におけるタグの省略
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- 省略不可。
- 視覚系ブラウザにおいて期待されるレンダリング
- 意味・用法
-
外部リソースを表示する。
読み込まれるリソースの形式に応じて、画像(アニメーション画像を含む)、入れ子された閲覧文脈(インラインフレーム)、プラグインを利用するコンテンツなどを表す。
アクセシビリティ関連
- 代替テキスト相当:当該要素の内容から取得できるテキスト。
- 未対応ユーザーエージェント向け代替コンテンツ:当該要素の内容。
- アクセシビリティ支援技術向け:当該要素の内容。
- オブジェクトデータがアクセス不能又は対応してない形式の場合:当該要素の内容を表示。
- 当該要素は多重に入れ子にして、代替コンテンツを多重に用意できるので、ユーザーエージェントやアクセシビリティ支援技術が対応してそうなものを複数用意すべきだろう(Techniques for WCAG 2.1 : H53)。
- 特にプラグインによるコンテンツの場合は、キーボード操作だけでそのコンテンツから抜け出せるようにしておくよう配慮すべきである(Techniques for WCAG 2.1 : G21)。
私見・補足
video
要素がサポートしている形式の動画ファイルをobject
要素のdata
属性値に指定した場合、普通に動画再生できるブラウザもあるようだ。この場合は、video
要素のデフォルトのプレーヤーコントロールが、擬似的なプラグインとして作動しているということになるのだろうか。
audio
要素がサポートしている形式の音声ファイルの場合も同様。
インラインフレームに表示する文書は、HTML文書が想定されているわけだが、他にも、仕様には明示されてはいないが、プレーンテキストファイルや視覚系ブラウザでのレンダリングが想定されている文書(MathML文書、XSLTをかませたXML文書など)は、表示できそうである。
他のEmbedded contentとの選択の目安は、下記のような感じだろうか。
表示確認
- ソース1:プラグインデータ
-
<object data="./sample/flash.swf" width="300" height="100"> object要素の代替コンテンツその1 </object>
- 表示結果1
- ソース2:埋め込まれるデータファイルがない場合
-
<object data="./sample/nai.gif" width="300" height="100" title="nai.gifは存在しません。"> object要素の代替コンテンツその2 </object>
- 表示結果2
データファイルにアクセスできない場合は、代替コンテンツが表示されるはず。
- ソース3:画像
-
<object data="./sample/img.gif" width="126" height="134"> img </object>
- 表示結果3
- ソース4:HTML文書
-
<object data="0mokuji.html" width="800" height="400"> <a href="0mokuji.html">当サイトの目次ページ</a> </object>
- 表示結果4