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object要素:HTML Living Standard各要素別メモ

概要

カテゴリー
配置できる場所
内容モデル
  1. Transparent。未対応ブラウザ向けに、代替コンテンツ代替テキストか最低でも説明テキスト等を入れる。
属性
  • グローバル属性
  • dataリソースURL必須
  • typeリソースMIME type
  • nameHTML文書リソースとして読み込む場合における、当該要素閲覧文脈名。「_」(アンダースコア)で始まらない一文字以上の文字列でなければならない。リンクフォーム閲覧文脈の対象となる。
  • form→同一HTML文書内にあるform要素id属性値所属フォームを指定する。
  • widthpx単位の幅を指定する非負整数。単位はつけない。
  • heightpx単位の高さを指定する非負整数。単位はつけない。
HTML構文におけるタグの省略
  • 省略不可。
WAI-ARIA
  • デフォルトroleは、なし。
  • デフォルトrole以外では、applicationdocumentimgを指定可。
視覚系ブラウザにおいて期待されるレンダリング
  • 読み込まれるリソースの形式に応じて、下記のいずれか。この場合は、置換要素となる。
    • 指定された画像を表示。
    • プラグインによって描画されるコンテンツを表示。
    • 入れ子された閲覧文脈に、指定されたHTML文書を表示。
  • height属性値及びwidth属性値レンダリングのヒントとして用いる。
  • 画像の指定が無効な場合、要求されるプラグインサポートされてない場合、又は入れ子されるHTML文書の指定が無効な場合は、当該要素内容代替コンテンツとして表示。
意味・用法

外部リソースを表示する。

読み込まれるリソースの形式に応じて、画像(アニメーション画像を含む)、入れ子された閲覧文脈インラインフレーム)、プラグインを利用するコンテンツなどを表す。

アクセシビリティ関連

私見・補足

video要素サポートしている形式の動画ファイルobject要素data属性値に指定した場合、普通に動画再生できるブラウザもあるようだ。この場合は、video要素デフォルトプレーヤーコントロールが、擬似的なプラグインとして作動しているということになるのだろうか。

audio要素サポートしている形式の音声ファイルの場合も同様。

インラインフレームに表示する文書は、HTML文書が想定されているわけだが、他にも、仕様には明示されてはいないが、プレーンテキストファイル視覚系ブラウザでのレンダリングが想定されている文書(MathML文書XSLTをかませたXML文書など)は、表示できそうである。

他のEmbedded contentとの選択の目安は、下記のような感じだろうか。

表示確認

ソース1:プラグインデータ

  <object data="./sample/flash.swf" width="300" height="100">
    object要素の代替コンテンツその1
  </object>
  
表示結果1
object要素の代替コンテンツその1
ソース2:埋め込まれるデータファイルがない場合

  <object data="./sample/nai.gif" width="300" height="100" title="nai.gifは存在しません。">
    object要素の代替コンテンツその2
  </object>
  
表示結果2
object要素の代替コンテンツその2

データファイルにアクセスできない場合は、代替コンテンツが表示されるはず。

ソース3:画像

  <object data="./sample/img.gif" width="126" height="134">
    img
  </object>
  
表示結果3
img
ソース4:HTML文書

  <object data="0mokuji.html" width="800" height="400">
    <a href="0mokuji.html">当サイトの目次ページ</a>
  </object>
  
表示結果4
当サイトの目次ページ